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Humming Pig News (2006/5/27)

 ポジティブリスト施行、医薬品に注意


 食品衛生法の改正に伴う制度の変更(通称ポジティブリスト制度)で、2006年5月29日から動物用医薬品の休薬期間の指定が変更される。

 今までの制度では、食品の中に残留する可能性のある動物用医薬品等のみ残留上限基準が設けられており、それ以外の医薬品等が残留していても、規制の対象にならなかった(ネガティブリスト制度)。いわば、想定外の医薬品を取り締まる法的根拠はなく、海外等で使われた日本で許可されていない医薬品等が残留している農産物を規制することができないという盲点のあるものであった。

 5月29日からスタートするポジティブリスト制度では、基準の設けられているものはその基準値を上限とし、基準が設けられていないものは0.01ppmを上限として、医薬品等の残留を認めるというもの。この制度の施行により、食品の安全を確保できるとともに、粗悪な輸入品を排除できるという利点がある。

 制度のスタートは5月29日と決まっているものの、直前になって多品目の休薬期間が延長されたり、各地で行われた説明会では、スタート日の定義(使用日ベースなのか? 製品の販売ベースなのか?)や、消毒液の外皮噴霧の定義(細霧に入れてはならないのか? 出荷直前に出荷通路やトラックを消毒することができないのか?)など、担当官でも答えられないこともあり、現場での混乱は必至と思われる。また、制度の施行後1年間は、旧休薬期間を明記した古い医薬品の流通が認められているので、獣医師と生産者は注意が必要である。


 休薬期間が変更される医薬品 (2006年4月27日現在で公表されているもの)
成分用法商品名旧 休薬新 休薬
アザペロン注射ストレスニル2日21日
アレスリン外皮塗布キノピレン3日
ジクロルイソシアヌル酸
ナトリウム
外皮散布スミクロール
クレンテ
5日
塩化ジデシル
ジメチルアンモニウム
外皮噴霧アストップ
メイクリア
ロンテクト
クリアキル など
5日
フェニトロチオン皮膚噴霧
皮膚散布
シントースミチオン
プレミアムスミチオン
ヤシマスミチオン など
2日20日
プレドニゾロン注射プレドニゾロン4日60日
プロポクスル外皮噴霧ボルホ2日4日
塩酸エフェドリン注射エフェドリン10日
塩化ベタネコール注射ベタネコール3日10日
スルピリン注射スルピリン10日
ペントバルビタール
ナトリウム
注射ソムノペンチル5日10日
ボログルコンサン酸
カルシウム
注射ボログルコン酸カルシウム
ニューグロン
ボロカノン など
3日
硫酸ベルベリン注射タカベリン
ベリノーゲン
べリノール など
3日7日
ペルメトリン
ピペロニルブトキシド
247ジブチルサクシネート
が有効成分のもの
外皮噴霧ETB
ペルメトリン
2日
アクリノール経口下痢止め散タイガー
ビオエンチ
ギンベル など
7日
アミノピリン
アンチピリン
マレイン酸クロルフェニラミン
塩酸パパベリン
が有効成分のもの
注射パパリンディ
Kチオニン
ヒスタミンB6
4日10日
塩酸メチルエフェドリン
塩酸エフェドリン
塩酸ジヘンヒドラミン
が有効成分のもの
注射スパドリン
フクスロン
ネオアス など
4日10日
スルピリン

サリチル酸ナトリウム
注射ピラピリン2日10日
サリチル酸フェニル経口ゲリトミン
モアラーゼ
3日
ポリオキシエチレン
アルキルフェノールエーテル

ポリアルキルポリアミノ
エチルグリシン
外皮噴霧ペルバン
ワンショット
パステンコンツ
2日7日


 詳しい情報は下記をクリック
   ・厚生労働省 分野別施策「食品中の残留農薬」
     ポジティブリスト制度についてのパンフレット(PDFファイル)
   ・休薬期間に注意が必要な動物用医薬品(平成18年4月29日版)(PDFファイル)