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世界屠畜紀行


内澤 旬子 著
解放出版社
2007年発行、B6サイズ、2,200円+税

目 次
ページ
まえがき
1
第1章 韓国
 カラクトン市場の屠畜場
知らなかった白丁差別
14
韓国人は焼き肉が好き?
15
牛の脊髄の味
17
カラクトンの屠畜場へ
19
電気ショックで叫ぶ豚
21
 マジャンドンで働く
ソウル最大の肉市場
23
韓国BSE騒動
25
マジャンドンで将来設計
26
結婚相手はエリートと
28
両班が編み出した宮廷料理
30
肉はたまに食べるだけ
31
恐るべし、モンゴル軍
32
 差別はあるのかないのか
差別は昔の話か
34
儒教と牛肉
35
昇天させる「神の杖」
37
「今はない」ということば
38
朝鮮戦争で消えたなんて
40
第2章 バリ島
 憧れの豚の丸焼き
屠畜なぞ「朝飯前」
42
バリヒンドゥー教徒と牛
44
バビグリン屋の仕事
46
ココナツの殻で剃毛
48
油垂らして回る豚
49
黄金豚は朝焼けに輝く
51
 満月の寺院で見た生贄牛
どんどん豚へ着火
54
宗教タブーはあるけれど
57
「殺す」ではなくて「切る」
57
祭りと生贄
58
トゥリマカシ・バビ
59
命をもらう責任
60
東京のマンションで鶏をつぶす
62
第3章 エジプト
 カイロのラクダ屠畜
胎児に遭遇
65
神様がくれた仕事
66
中東にも豚がいた
69
公務員と肉屋
71
 ギザの大家族、牛を捌く
4階の部屋で「放牧」
75
エジプト人家庭の中で
76
血の手形は捌いた徴
77
兄嫁は頭料理が得意
79
異文化の溝を埋めるのは
81
第4章 イスラム世界
 イスラム教徒と犠牲祭
「怖い」の違い
84
シーア派の屠畜方法
85
そもそも犠牲祭とは
88
イスラム世界で暮らす日本人
89
犠牲祭は残酷か
91
第5章 チェコ
 屠畜と動物愛護
ヨゼフ・ラダが描いたザビヤチカ
94
社会主義と豚
95
「虐待リポート」番組
98
屠畜場は残酷か
99
 ザビヤチカ・豊穣の肉祭り
ロスチャの腕前
103
はじめて知った豚のアレ
105
肉屋はお金持ち
109
資本主義社会で生き残るために
110
第6章 モンゴル
 草原に囲まれて
食べることは命をもらうこと
115
社会主義時代の遊牧民
118
凍った羊を背負って
119
草原が育てた感覚
120
とびきりの羊肉を世界へ
121
 モンゴル仏教と屠畜
羊を食わねば生きていけない土地で
124
殺生戒を超えて
126
転がる生首に驚きながら
127
羊は天からの贈り物
131
チャンサンマハは草原の香り
133
第7章 韓国の犬肉
 Dr.ドッグミートの挑戦
虐待に負けるな
135
ネットで犬肉を販売
136
抗議に負けず、売上倍増
137
世界に名だたるDr.ドッグミート
138
犬肉のダイエット効果
139
モラン市場で食肉犬と対面
141
「犬白丁」ということば
143
滋養あふれる犬料理
144
第8章 豚の屠畜 東京・芝浦屠場
 肉は作られる
肉のジョーシキ
146
ストレスが味を落とす
148
頭の重み
153
 ラインに乗ってずんずん進め
種豚と去勢豚
156
と畜検査もまた重労働
157
ホッグマシンで皮を剥け
159
枝肉の完成
160
 それぞれの職人気質
ここに入ったら肉が食える
165
女性作業員に聞く
168
茶髪の職人魂
172
知らない奴にどう思われようが
176
 すご腕の仕事師世界
Hさんの修行時代
178
ショリショリとナイフ捌きが伝わって
179
「分け前」と「タダ働き」
180
今橋龍一さんの手技
182
「見て盗む」には早すぎる!
183
職人技と近代化の狭間で
185
屠場と差別
187
第9章 沖縄
 ヤギの魔力に魅せられて
家畜をつぶしておもてなし
191
豚をつなげるトイレと屠畜
192
ヤギ食にまで抗議
194
甘くとろける睾丸の刺身
195
ヤギ屠畜は名護まで
197
 海でつながる食肉文化
皮も食べる沖縄の豚
202
豚をつぶす啼き声が食欲をそそる
206
犬も猫も食べた
208
舟に乗った家畜
209
第10章 豚の内臓・頭 東京・芝浦屠場
 豚の内臓と頭
ひとつながりの内臓から
214
赤モノと白モノ
215
食感にこだわる腸の仕上げ
218
丁寧かつ迅速に
222
第11章 革鞣し 東京・墨田
 皮鞣しは1日にして成らず
豚革に惚れ込んで
226
まちの中は皮革工場がたくさん
228
原皮が運び込まれて来た
228
川が青くなる、クロム鞣し
231
染色は緻密に粘り強く
233
全身筋肉痛のハードワーク
234
脂から油へ
235
木下川という土地で
237
第12章 動物の立場から
 おサルの気持ち?
かわいそうと動物福祉
238
人間は肉を食べる生物である
240
動物の要求を知り、応える
241
感情はなくても情動はある
244
「丁寧に」食べる
246
決めるものは社会、つまり私たち
248
第13章 牛の屠畜 東京・芝浦屠場
 超高級和牛肉、芝浦に結集
食の安全を言うなら
251
屠畜頭数日本一
251
係留所からノッキングへ
253
気合と技術のピッシング
256
中身を肉につけない工夫
258
頭の行方
260
 枝肉ができるまで
自分の睫毛かと思ったら
262
重い牛を安全に吊るす
263
危険部位・脊髄をしっかり吸引
265
大型マシンで皮剥き
268
内臓がもりもり出てくる
270
牛の人工授精最前線
274
枝肉の誕生
276
 BSE検査と屠畜
食肉衛生検査
279
BSE検査、はじめから終わりまで
280
スクリーニング検査でふるいにかける
281
陽性が出た場合
283
第14章 牛の内臓・頭 東京・芝浦屠場
 内臓業者の朝
内臓の熱気に包まれて
286
脂肪の中に渦巻く大腸
288
内臓にも番号をつけて
290
複雑多岐な白モノ処理
291
ほほ肉捌きにホレボレ
292
BSE検査に対応して
294
夜明け前から作業
296
第15章 インド
 ヒンドゥー教徒と犠牲祭
肉を忌避するヒンドゥー教徒と犠牲祭
299
在日インド人と食肉論争
300
通訳はヒンドゥー教徒
301
牛の犠牲は禁止
302
着飾った羊の行く先は
304
祈りことばとともに喉を切る
306
犠牲の羊はひっそりと
308
 さまよえる屠畜場
驚きの大屠畜場
310
8割が闇営業
312
貧乏ではないけれど
313
ガジプールへの移転
315
ゴミの丘のふもとに食べ物市場が!
318
T大国に残る不浄観
322
第16章 アメリカ
 屠畜場ブルース
大嫌いな国、アメリカへ
324
大屠畜場見学ツァー
326
最低の仕事
327
屠畜行程の衛生対策
329
安い、早いの裏側で
331
やさしく殺して
333
カスタムキル−店の裏で捌く
335
今も健在、カウボーイ
339
数万頭規模での個体管理
341
 資本主義と牛肉
屠畜を英語で言うと
344
牛糞まみれ、太もも美人
347
一方、北部の消費者は
349
オーガニックビーフがある
351
貧者の肉
353
終章 屠畜紀行その後
ヤンさんとの再会
355
屠殺と屠畜の間で
356
獲物と死体
360
あとがき
362
主要参考文献一覧
367